IPSASBは、2018年1月に公開草案(ED)第64号「リース」を公表しました。 IPSASの現行リース基準はIPSAS第13号「リース」(2006年12月公表)です。IPSAS第13号はIAS第17号「リース」に基づいて開発された基準であるため、IAS第17号が新たにIFRS第16号「リース」(2016年1月公表)に置き換わったことを受けて、IPSASBではIFRS第16号に対応する新しいリース基準を開発しています。
IFRS第16号の大きな特徴は借手の会計処理に「使用権資産モデル」を導入したことです。従来のファイナンス・リース、オペレーティング・リースの区別は廃止され、借手はすべてのリースについて「使用権資産」を計上することになります。ただし、IFRS第16号は貸手の会計処理は従来の「リスクと経済価値モデル」を採用しておりますので、ファイナンス・リース、オペレーティング・リースの区別が残っています。
IPSASBのED第64号でも「使用権資産モデル」を導入することを提案しています。ただし、IFRS第16号と異なり、借手だけでなく貸手の会計処理にも「使用権資産モデル」を導入する提案となっているのが大きな違いで、この点について各国からは賛否両論の意見が寄せられています。 その他、ED第64号では、市場の条件よりも借手に有利な「コンセッショナリー・リース」の会計処理についてもガイダンスを提案しています。
【IPSASB】国際公会計基準審議会 公開草案 第64号「リース」の公表について | 日本公認会計士協会
【IPSASB】国際公会計基準審議会(IPSASB)公開草案第64号「リース」の解説 | 日本公認会計士協会
コーナー編集担当 伊澤賢司・蕗谷竹生